
今回は西洋建築においてとても重要なオーダーについて解説します。
オーダーとは?
そもそもオーダーとは何のことなんでしょうか。それは柱と梁の組み合わせの形式のことです。

そして西洋建築における基本的な組み合わせは5種類あります。
5種類の中でもギリシア時代に発明されたものとローマ時代に発明されたものがあります。
ギリシア時代に3種類 ローマ時代に2種類 のオーダーが発明されました。
今回はギリシア時代に発明された3種類のオーダーについて解説していきます。
オーダーを見るときには柱頭、柱、柱基の3つのポイントがあります。
ギリシア時代のオーダー

ギリシア時代のオーダーにはドリス式、イオニア式、コリント式の3種類があります。
ドリス式

ドリス式の柱頭は円形のエキノスとその上に乗っている四角い板のアバクスに分かれます。
柱には20本の尖った角の縦溝が彫られています。
ドリス式には柱基がありません。
ドリス式のオーダーは紀元前6世紀にはすでに広く使用されており、装飾要素がなく太く力強い印象なのが特徴です。

ドリス式を使用した有名な建築にはパルテノン神殿があります。
イオニア式

イオニア式の柱頭は渦巻きの形をしているのが特徴です。
柱には24本の溝は彫られており上にいくほど細くなっています。
イオニア式ではドリス式にはなかった円形の柱基が柱の下におかれています。

イオニア式を使用した有名な建築にはエレクテイオンがあります。
コリント式

コリント式の最大の特徴は柱頭にアンカサスの葉の模様の装飾がされていることです。
柱頭以外の柱と柱基の部分はイオニア式と同じ構造になっています。

コリント式を使用した有名な建築にはゼウス・オリンピオス神殿があります。
今回は古代ギリシアの3つのオーダーについて解説しました!
次は古代ローマのオーダーについて解説します。