【ル・コルビュジエ】3人の有名なル・コルビュジエの日本人の弟子を紹介！

この記事ではル・コルビュジエの多くの弟子の中でも有名な日本人の弟子である前川國男、坂倉準三、吉阪隆正の3人を紹介します。

前川國男は1905年に新潟に生まれ、東京帝国大学建築科で学んでいました。

ル・コルビュジエのことを知ったのは教授からコルビュジエの作品が紹介されている本をたまたま貸与されたことがきっかけでした。そこからル・コルビュジエの作品にのめり込んでいくことになります。

ル・コルビュジエのアトリエに入所したいと考え始めた前川國男はコルビュジエ宛てに手紙を送り、東京帝大の卒業式の日にパリに向けて旅立ちました。

当時コルビュジエのアトリエは原則無給だったので前川國男は2年間無給で働きました。

2年後帰国した後もコルビュジエを師事し続け、前川國男はコルビュジエの建築を直接模倣するのではなく、文化の異なる日本に合うようにコルビュジエのスタイルをかみ砕いて独自のモダニズムを展開していきました。

東京の上野公園にあり、1961年には日本建築学会賞作品賞を受賞しています。

京都府京都市左京区岡崎最勝寺町にあるコンサートホールです。

坂倉準三は1901年に岐阜で生まれ、東京帝国大学文学部美学美術史学科で学んでいました。

1927年に実施された国際連盟本部のコンペに提出されたル・コルビュジエのプランに魅了され、卒業後は建築家になることを志します。

大学卒業後、フランスの建築学校で2年間学んだ後、前川國男の紹介でル・コルビュジエのアトリエに入所します。

もちろん無給でしたが坂倉準三の実家が醸造業を営んでおり裕福だったため実家からの支援に恵まれて5年間もアトリエで過ごしました。

その後パリ万国博覧会で日本館を設計しグランプリを獲得するなどして徐々に有名になっていきました。

直接模倣することを避けた前川國男に対して坂倉準三はまるでル・コルビュジエのような設計をすることが多かったようです。

パリ万博の日本館はモダニズムと日本の伝統的な美をうまく融合させた空間が評価されパリ万国博覧会でグランプリを受賞しました。

岡本太郎も坂倉準三と同じく約10年間フランスに留学しており、2人は友人だったそうです。

岡本太郎は亡くなるまでこの自宅に住み、現在は岡本太郎記念館として一般公開されています。

吉阪隆正は1917年生まれで早稲田大学で学んでいました。

吉阪隆正はもともとMITへの留学を志願していましたが、それが叶わず第2希望としてフランスに留学しました。

幼いころ吉阪隆正はジュネーブで暮らしていたのでフランス語を話すことができたためフランスに留学することができ、ル・コルビュジエのアトリエに入所しました。

アトリエ入所後ル・コルビュジエの魅力にどんどん魅了されていき、帰国後は設計はもちろんのことフランス語が堪能だった吉阪隆正ル・コルビュジエの著書の翻訳を進めました。

1956年に竣工したベネチア・ビエンナーレ日本館は国際美術展や国際建築展の会場として利用されており、吉阪隆正のル・コルビュジエの影響がよく表れている作品です。

アテネ・フランセは東京都千代田区に建つピンクの外観が特徴的な外国語学校です。

最後まで読んでいただきありがとうございました！

今回はル・コルビュジエの3人の弟子について紹介しました。