【ゼロから学ぶ西洋建築史】ロマネスク建築を解説

ゼロから学ぶ西洋建築史

【はじめに】

この記事を読めばロマネスク建築は完璧!
この記事ではロマネスク建築の歴史の流れと用語をロマネスク様式とはなにか、またその特徴、有名な建築に分けてわかりやすく解説しています。この記事を読み終わる頃には歴史の流れと用語の説明ができるようになり、マニアックな知識も自然とついていると思いますのでぜひ最後までご覧ください!

ロマネスク様式とは?

ロマネスク様式とは11~12世紀にかけてフランク王国を中心にして使用された様式のことです。

フランク王国は現在のドイツ、フランス、イタリアの起源となった国です。

この時期は修道院の建築が盛んに行われていました。

ロマネスク建築の特徴とは?

ロマネスク建築の特徴に半円のアーチ構造分厚い壁があります。

半円アーチ構造

ロマネスク建築の開口部のほとんどが上部が半円の半円アーチ構造になっています。

また、大きい半円アーチと小さい半円アーチを上下に重ねたり半円アーチを並べたりするなど、入り口や採光以外の目的で装飾としても半円アーチは用いられました。

ロマネスクとはもともとローマ的という意味で半円アーチを使用していた古代ローマ建築と似ていることからそのように呼ばれるようになりました。

分厚い壁

ロマネスク建築のもう一つの特徴として石造の重厚感のある分厚い壁があります。

これまでは木造の屋根など比較的軽い部材の天井が主流だったが、この時代は石造のヴォールトにする試みがされていました。

ヴォールトの説明はこちらからご覧ください。ヴォールトとは?

またヴォールトを直交させた交差ヴォールトもみられました。

交差ヴォールト

そして石造のヴォールトを支えるためにはその重さに耐えることができる分厚い壁が必要となりました。

そのため大きな窓を開けて採光することができず、内部はそれほど明るくない構造になりました。

代表的なロマネスク建築

シュパイヤー大聖堂

シュパイヤー大聖堂

ドイツのシュパイヤー町にあり、多くの塔が林立しているのが特徴です。

ノートル・ダム・ル・グラン聖堂

ノートル・ダム・ル・グラン聖堂

フランス、パリにあるノートル・ダム・ル・グラン聖堂は多様な彫刻による装飾がされています。

ピサ大聖堂

ピサ大聖堂

イタリアにある有名なピサの斜塔の横に建つ大聖堂です。

おわりに

今回はロマネスク建築を解説しました。

聞いたことある建築の特徴が分かってくると見に行くときもよりおもしろくなりますね!